パプアニューギニアとソロモン諸島の森を守る会
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2017年6月25日 藤沢

2017年7月2日 名古屋

2017年7月9日 東京

2017年6月〜7月
ポール・パボロさん来日
パプアニューギニアの森の破壊と村人の生活の今
〜森は生命の源〜

ポール・パボロさんは、原生林を守るために生命がけの活動を続けてきた。
村々の人々と共に、不法な伐採企業に抵抗し、暴力を振るわれても怯むことなく、伐採企業を訴えた裁判を起こし、今に至っている。
パプアニューギニア各地では、1970年代から日本企業やマレーシアの伐採企業による昼夜を問わない伐採と丸太輸出が行われてきた。輸出された丸太の60%が日本行きで、日本で合板(特にコンパネ)となって建築現場で使用され使い捨てられてきた。現地からの丸太輸出先が中国中心となった現在も、日本はアジア・中国経由の膨大な合板輸入を行い、最大の熱帯材消費国であり続けている。
日本の私達の住まいと暮らしが、ポール・パボロさんたちの最後の原生林をも消そうとしている。
彼は多忙を縫って連帯を求めて来日する。

2017年6月25日(日)藤沢
とき:2017年 6月25日(日)午後1:30〜4:00
会場:カトリック藤沢教会センターホール(藤沢市鵠沼石上1-1-17 TEL : 0466-27-2787 藤沢駅下車徒歩3分)
参加費:無料・カンパ歓迎
・お話し ポール・パボロさん
・通訳 トム・エドワード
・司会 辻垣正彦(建築家) 動画使用
チラシ

2017年7月2日(日)名古屋
とき:2017年7月2日(日)午後1:30〜3:30
会場:日本基督教団 名古屋中村教会(名古屋市中村区中村町6-43-2 TEL:052-411-8024)
参加費:無料・カンパ歓迎
・お話し ポール・パボロさん
・通訳 清水靖子(メルセス会修道院)
・司会 池田光司(企業コンサルタント・広路教会会員)
チラシ

2017年7月9日(日)東京
とき:2017年7月9日(日)午後1:30〜5:00
会場:ニコラ・バレ修道院 105室
参加費:1000円(資料代含む)カンパ歓迎
・お話し ポール・パボロさん
・通訳 トム・エドワード
・司会 清水靖子(メルセス会修道院)
チラシ

主催:パプアニューギニアとソロモン諸島の森を守る会
連絡先:東京都品川区西五反田8-10-14イトーピア五反田206、TEL:03-3492-4245(辻垣まで)




2016.9.25名古屋報告会2016年9月25日 (日)
豊穣な原生林の暮らしと森を守る闘い

とき:2016年9月25日(日)午後1:00〜3:00
会場:日本基督教団 名古屋中村教会
(名古屋市中村区中村町6‐43‐2、TEL 052-411-8024、名古屋市地下鉄東山線「中村公園」下車3番出口徒歩15分)
参加費:無料・カンパ歓迎


総合司会:池田光司(企業コンサルタント,広路教会教会員)
その1「干ばつに影響されない原生林の村々 森を守る人々の闘い」お話し:清水靖子(メルセス会修道院)
その2「森を守る人々との交流」2015年秋 お話し:辻垣正彦(建築家)

主催:パプアニューギニアとソロモン諸島の森を守る会
連絡先:東京都品川区西五反田8-10-14イトーピア五反田206、TEL:03-3492-4245(辻垣まで)



集会報告
2016年7月24日 藤沢教会で報告会


7月24日、「パプアの森を守る会」の調査報告会を、藤沢教会内のセンターホールで10時45分から開催、若い夫婦、中高年の方々、「森を守る会」のメンバーほか42名が参加してくださった。

会場のセンターホールは、25年前に「森を守る会」が発足した際の旗揚げの場でもあり、当時の発表者、大場博士の「蛍の樹」を想い起こした。この会場は30年前に私、辻垣正彦が設計した建築で、国産材を多用し、今でも木の香りがする地産地消に徹した建物である。会場の雰囲気がなごやかになったような気がする。

辻垣の司会で、清水靖子が「干ばつに影響されない原生林の村々、森を守る人々の闘い」を、映像を交えて報告。内容は昨年10月から11月に、辻垣・渡辺・清水の3人がニューブリテン島のブルマ村からアミオ村への南北陸路横断、さらに海路を船外機付き小型ボートでタボロ村、マラクル村へと辿った調査の報告であった。
過去25年間、パプアニューギニア各地を見て回った経験、さらにはこの旅によって確かなものになったこと、“森を破壊された地域の砂漠化と原生林の地域との豊かさの差”、“森の消失こそが干ばつへの引き金の一端となっている”という事実が映像と共にわかちあわれた。

その後、倉川秀明が「パプアニューギニアの自然と生活」と題して報告。JICA職員として2年間日本語教育専門家として、現地の高校で教えた経験。「森を守る会」のメンバーとして、現地の干ばつ救援に関わった見聞。その他多くの貴重な体験を、美しい映像と共に話された。参加者は未知の生活・文化の数々を知ることになった。

最後に質疑応答が活発になされ、熱気のあふれる2時間となった。

大口の支援金とカンパもいただき、原生林を守ることを共にしてくださる方々の支援を受けて、とても幸せな気持ちになった。寛大なご支援が現地で闘っている村人への励ましと支えになっていることを思い、深い感謝を味わった。

映像を担当してくださった辻垣寛さん、会場設営してくださった沼波さん、受付を担当してくださった中西さん、協力してくださった多くの方々に、ここに改めて感謝申し上げます。
皆様、本当にありがとうございました。

代表 辻垣正彦

2016年7月24日 (日)
豊穣な原生林の暮らしと森を守る闘い

とき:2016年7月24日(日)10:45〜12:45
会場:カトリック藤沢教会センターホール(藤沢駅南口下車徒歩3分)
(http://www.geocities.jp/fujisawa_church/churchhtml.htm)

司会:辻垣正彦
報告1:「干ばつに影響されない原生林の村々、森を守る人々の闘い」清水靖子
報告2:「パプアニューギニアでの生活」倉川秀明
参加費:無料 カンパ歓迎

主催:パプアニューギニアとソロモン諸島の森を守る会
連絡先:東京都品川区西五反田8-10-14イトーピア五反田206、TEL:03-3492-4245




集会報告
豊穣な原生林の暮らしと、森を守る闘い


2016年4月3日(日)午後2:00〜4:30、ニコラ・バレ修道院1階にて

2016.4.3集会四谷の外堀に桜の咲き匂う日曜日、遠くは名古屋からも来られた方もあり30名。

報告の内容
2015年10月から11月にかけて、辻垣正彦・清水靖子・渡邊充夫がニューブリテン島を中心に行った調査・連帯旅行。
干ばつのニューブリテン島を南北に横断するものでしたので、干ばつによる南北の変化、森林のあるなしによる変化と、森を守る村人の姿を映像を交えて報告。

総合司会は倉川秀明
報告1「干ばつに影響されない原生林の村々、森を守る人々の闘い」清水靖子
報告2「原生林の村には調味料がなかった」辻垣正彦
報告3「探鳥して解る生態系と森」渡邊充夫

政府と企業によるSABL政策によって、土地と森を奪われ伐採され続けている3地域(ポマタ、ラロパル、ナキウラ)が、尽力している裁判への連帯に加え、まだ伐採業者が入っていない楽園のような原生林地域レラ地域(タボロ村ほか)、ウヌ・シゲテ地域(マラクル村ほか)が、上記の3地域と一体となって抵抗していくことへの連帯支援を参加者の皆様に報告しました。

これからも現地との情報を収集して、皆様お一人お一人にお伝えしつつ、支援を続けて行きたいと思います。HPを引きつづきご覧ください。
私たちは小さいNGOではありますが、日本にはほとんど伝わってこない非常に厳しい情報を皆様と分かち合うことができますように努めてまいります。
村人にとって森は生命です。私たちが失っている五感の世界、神が創られたそのままを生きる村人達。この世界を決して失ってはなりません。

来年は、5つの地域のリーダーの一人、ポール・パボロさんを日本に招く可能性を検討していることをお伝えして、集会を終えました。
様々なご支援を本当にありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。
2016年5月7日 代表 辻垣正彦



2015年9月27日 (日)
つかの間の伐採一時停止
─伐採の危機にさらされ続ける原生林と私たちの住まい─

●宇宙の星々がこぼれ落ちそうな夜の小舟の旅。ふと海に目を注ぐと、無数の魚の群れが、延々と光りを放ちながら泳いでいた。奇跡のような夜の不思議!原生林の海に暮らす人々は、夜毎にこの不思議を見てきたのか?うらやましいような感動を味わう。
 その森の一端で不正に開始されていた伐採への「伐採一時差し止め命令」を、皆様のご支援によって勝ち取ったのもつかの間、最高裁でその判定が覆され伐採が再び始まりました。
● パプアの森と日本の森の違いを明らかにし、住まいの在り方を考えて見ましょう。


総合司会 池田光司
その1「夜の船旅の魅惑 原生林の村々 2014年〜2015年」
 お話し : 清水靖子 (メルセス宣教修道女会)
その2「パプアニューギニアの森と私たちの住まい」
 お話し : 辻垣正彦 (森を守る会代表、建築家)


とき:2015年9月27日(日)午後1:00〜3:00
会場: 日本基督教団 名古屋中村教会

(名古屋市中村区中村町6-43-2、TEL:052-411-8024、名古屋市地下鉄東山線「中村公園」下車徒歩15分。3番出口を出て豊国神社方面に向かい中町7の交差点を過ぎ1本目の角を左折)
※中村教会は、辻垣正彦が設計。伝統的工法で木曾の杉、桧、赤松を用いて建てられた教会
参加費: 無料・カンパ歓迎

主催:「パプアニューギニアとソロモン諸島の森を守る会」
問い合わせ:東京都品川区西五反田8-10-14イトーピア五反田206、TEL:03-3492-4245


集会報告
2015年6月14日藤沢報告会『パプアニューギニアの希望と光』

辻垣正彦

2015年6月14日(日曜日)
私たちの「パプアニューギニアとソロモン諸島の森を守る会」は、22年前に、このカトリック藤沢教会で旗揚げをしました。以来多大なるご協力・ご支援をつづけて頂いております。今年は、教会での集会と重なり、どうなるかと思いましたが、34名の方々が参加して下さいました。

第一部として、辻垣正彦がパプアと日本の森の違いについて、映像を交えて話をしました。

・私たち「森を守る会」が地元の人々と共に守っているパプアの森は、地球最後の熱帯雨林、太古からの深い天然林であること。
 日本の杉・檜などの森は、用材のために繰り返し植林される人口林であり、使用後は再植林することで環境が保たれていること。一方で放置された杉・檜の林の現状を話ました。
 「森を守る会」の辻垣が行っている建築は、輸入された熱帯材合板を使わず、全て国産材で建てる教会・障害者施設・住まいであることなどを映像で報告しました。

・続いて、ニューブリテン島南岸のポマタ、ラロパル地域の不法伐採に抵抗している村人達のリーダー、ポール・パボロさんの活躍振りと、2014年11月14日の裁判による「伐採の一時差し止めを勝ち取る」の報告を話しました。

第二部は、「初めてパプアニューギニアの村を訪ねて」の感想を、鈴木英司氏が話しました。
マラクル村の、経済的には貧しく見えるが、人々の心のやさしさ、おおらかさ、自然の美しさ、水の豊かさを楽しそうに語って下さいました。

皆様のあたたかいご支援、貴重なカンパに深い感謝を申し上げます。
本当にありがとうございました。


集会報告
『パプアニューギニア光と影』集会を終えて

辻垣正彦

2015年3月1日東京報告会2015年3月1日(日曜日)
 当日は悪天候にもかかわらず、四谷のニコラ・バレに40名近い方々の参加をいただきました。

 最初に辻垣が20年以上にわたる「パプアの森を守る会」への支援の感謝を述べ、ついで導入として、この日のために作成した動画(原生林の村の暮らしや水辺/伐採地の悲惨な状況紹介)を映写しました。
次に清水靖子が「小さな村々が原生林伐採の差し止めを勝ち取るまで」をパワーポイントで報告。初参加の平良愛香(日本基督教団三・一教会牧師)と鈴木英司が「初めてパプアニューギニアを訪ねて」の報告をしました。
習いたての現地の言葉“メンゲン語”で、3人がカエルの歌を身振り手振りで歌うに至って、会場はさらに大いに盛り上がりました。

 厳しいテーマながら、暖かい家庭的な空気の流れる報告会となりました。

 休憩後には、出席者全員の自己紹介をお願いし、お一人お一人の人生の意気込みの一端を伺うことができました。幼児から20代の若者、90歳の長老まで、巾広い取り組みと年齢の方々が、その豊かなご経験と、森を守る取り組みへの支援の思いをわかちあってくださいました。エネルギーに満ちた集いでした。

 「パプアの森を守る会」、熱帯雨林の最後の貴重な原生林を守る運動が、将来にもつなげることができるのではという、光を少し見出すことができました。
 このような小さな会が、社会を照らす光となりますように。
 これからも、ご支援をよろしくお願いいたします。皆様に感謝!

集会への参加者の声から・・

「パプアの森を守る会」の集会では、いのち(大地)の絆、生かされているものとしての深い交わりと癒しを感じます。これは大きな希望であり、大きな光です。歴史を超えていく力、内から照らされる光となります。あのニューブリテン島で闘っている方がたの目の輝きからいただいた光を、私も大切にしていきたいと思いました。

大企業や現地政府、権威に対しても屈せずに、長年の活動を続けられ、成果を得られたことに敬服しました。一参加者としても、このような素晴らしい活動を社会の皆様、特に子どもたちに伝えることに、少しでも協力できればと思いました。

報告会の最初に、動画で現地の様子を観ることができ、その後、報告を聴き、具体的な現地の様子がとてもイメージしやすくて、分かりやすかったです。動画制作にも膨大な時間とエネルギーをお使いだった事と思いました。
裁判で伐採中止にまで追い込んだ「パプアの森を守る会」の、村人と連帯してのここまでの歩みは、なんと大きな強い信念だったことでしょうと改めて思いました。

かけがえのない美しい自然を破壊し、人々の生活の場を破壊する伐採をやめさせる裁判判決を勝ち取った事の大きさ。命がけで守っている人々を支える靖子さまの支えはどんなに大きいものか!を思いました。少しでもお手伝いできればと思いました。
動画を拝見してから、お話をきき、現地が身近に感じられました。皆様のおはなしも、とても参考になりました。

写真が多く、現地の現状がイメージしやすかったです。ニューズレターもまとまっていて、わかりやすかったです。
ニューズレターの画像、子どもたちの顔がすばらしかったです。
自分も、そこに行ったかのような自然の美しさ、清らかさ、子どもたちのいのちみなぎる、眼差しに出会わせていただき、癒される思いでした。

初めて現地を訪れたお二人の感想、日本との違いや、水の美しさへのおどろき、鈴木さんの英語が心に響きました。水と森と空の星、人間がくらすことと、本当に共存するものは何なのか。現地に行ってみたいなぁと思いました。

日本の建築業界を支えるために、世界の木々を伐採している現状にたいし、現地の村々の方々の意思を尊重し、お手伝いするすばらしい活動であると感じました。

シスター清水が地道にがんばっておられることが、よくわかりました。何のお力になれずに申しわけなく思います。

感動しました。不正に満ちた社会を解放するシスター清水の報告。
マラクル村の人々の生活についての平良牧師の報告。満天の星空と海の中に光る生きもの、滝と子どもたちの姿、日本の現代社会が失ったものについての鈴木英司さんのお話など・・。

日本に住んでいる私たちができることは何なのかなぁと教えていただけるとありがたいです。今の世界のいろいろな力関係や大企業の原理に負けずに、状況を変えていける道があればなあと思いました。


2014年9月28日(日)パプアニューギニア 光と影

2014年9月28日名古屋報告会



活動報告
2014年3月30日(日曜日)、1993年度の現地調査・連帯旅行の「熱帯雨林の原生林から」の報告会(14:00〜16:30)を、四谷ニコラバレにて、盛況のうちに終えました。

辻垣正彦

2014年3月30日東京報告会 遠くからはるばる、ご参加くださった皆さま、様々な形で応援くださった皆さま、ほんとうにありがとうございました。       
 導入は、2014年の調査・連帯活動の概要を動画で報告。
 特にニューブリテン島南岸の森を守る村々で、村人の老人が重症を負いながらも、森と土地を奪う企業に抵抗した話。
森に侵入するブルドーザーを追い返した若者たち。進行中の裁判の状況などが報告されました。裁判の原告の中心であり、村々のリーダーであるポマタ地域のポール・パボロさんからの、裁判支援などへの感謝も、会場でしっかりと分かちあわれました。

 特別報告は、「原生林のマラクル村のホタル 奇跡の生態系」を大場信義氏(大場螢研究所神奈川大学総合理学研究所客員教授)。
 今回のホタル観察研究地は、まさに上記の熱帯雨林の原生林の最後の楽園ともいえるジャキノット湾岸のマラクル村。背後の豊かな泉と原生林があってこそのホタルの生態系をパワーポイントの映像で発表されました。高さ10mのネムの木に集合したエフボタルは、相手の光を見て、それに正確に合せて発光していく。このタイミングは数十分の1秒ほどであり、ホタルたちは、気の遠くなる長い時間をかけて、化学発光を自由自在に操れるように進化を遂げてきたとのことでした。ホタルが放つ光は淡いが、そこには永劫からの生命の営みがあり、それが同じ命を持つ私たちに、深い感動を与えてくれるものでした。
 村の子供達は、博士と共に夜11時過ぎ迄、真剣に観察に加わっていました。この観察への出会いを通して、子供達が、原生林の奇跡の生態系の大切さを、未来にまで伝えてくれるであろうことを願っています。

 第2部は、「本州製紙が伐採したゴゴール渓谷の40年後」と題する清水靖子の報告でした。1972年以来JANT社(旧本州製紙の子会社)は、ゴゴール渓谷の原生林を伐採してチップにし、日本の釧路へ送って、製紙原料にしてきました。皆伐の跡地へのユーカリやアカシアの植林も、また日本へのチップの原料に。
 原生林の伐採にも、植林にも抵抗するに住民に、企業は警察を使って脅しをかける企業。荒廃した大地で、抵抗を繰り返し、水と食料の乏しい暮らしのどん底にある村人たち。
 原生林を切り尽くしたのちに、2004年、JANT社(1996年来本州製紙は王子製紙に合併)は、ゴゴール渓谷から撤退しました。
 2014年、皆伐開始から40年を経てゴゴール渓谷の大地と河川と人々の暮らしはどうなっているか。住民のスメックさん曰く。「森があっても家計は苦しい。まして森を失った私たちの生活は苦しい。でも家族が自力で何かをやっていかなければならない。子供達は森を知らない。私の子どもたちに、せめて森を回復させるよう親が見本を示すこと。それが子どもたちに残す最大のことだと思う。」と語っていました。
 清水さんは、「森の喪失も、原発による故郷喪失も、大きな権力に巻かれて始まり巻かれて終わる。未来さえも失う。大きなものに巻かれないように。どう生き、どう抵抗するか。未来への眼差しから、現在の生き方を決める。今それが問われている。」と締めくくられました。
 「パプアニューギニアとソロモン諸島の森を守る会」は、日本人としての反省をこめて、その森を奪いつづけて企業と対決しながら、住民の側に立って歩んできましたが、これからも残され森を守る人々とともに、しっかりと連帯しつつ、歩んで行ききたいと願っています。
 ゴゴール渓谷のマーロン・クエリナドさんの最新の絵も展示し、絵のコピーや書籍も販売しました。


名古屋支部主催の講演会
2013年9月29日(日)名古屋集会、無事終わりました

池田 光司    

2013年9月29日名古屋報告会 昨年同時期は、名古屋に台風が近づく中、窓に当たり始めた雨と風を気にかけながら集会を開きました。
一転、今年は快晴に恵まれ、腰を落ち着けて集会を開くことができました。会場となった名古屋中村教会の会堂は、
当会代表の辻垣さんの設計に依るもので、岐阜県中津川市加子母のひのき材を始めとし、地元材を用いて建てられ
ました。献堂から5年ほどの歳月が流れましたが、扉、天井、床、机、椅子、・・・、そして十字架とすべての材が同じような色合いとなり、壁の漆喰いと相まって落ち着いたハーモニーを奏でていました。さらに、正面のステンドグラスを通して差し込む光が変化を与え、ハーモニーに豊かさを加えていました。

 そのような中、当日は、礼拝、昼食会、クラリネットのコンサートが開かれ、その後当会の集会が開かれました。
教会員の方々を中心に参加者は20名ほど、私が簡単なあいさつを済ませた後、辻垣さんの報告と清水さんの報告が行われました。報告の主な内容は、文末に載せましたのでご参考にしてください。辻垣さんの報告が1時間弱、清水さんの報告が1時間を少し超えるぐらいでしたが、その後活発な質疑応答があったこともあり、終了は予定の15時30分を超えて16時頃となりました。辻垣さんの持ってこられた絵葉書もほぼ完売、小さな集会でしたが活気あふれる集会となりました。

 お二人の報告は、データや写真を使ってとても分かりやすくまとめられていて、参加者の方々にはパプアの森で何が起きているかが、日本とのつながりも含めて伝わったと思います。ただ、参加者から「なぜ不当な伐採契約が成立してしまうのか?」「村における女性の立場はどうなのか(女性の人権は守られているか)?」などの質問があったように、日常の感覚や情報からは想像し難い状況がパプアにはあり、伝えきれない部分もまだまだあると感じました。パプアを訪れた者として、パプアの森を通して与えられたことを繰り返し伝えることの大切さを感じた集会となりました。

<当日の報告内容>

1.「滅びゆく日本の森林」 報告者 辻垣 正彦

03activity/20130929flyer.jpg

@日本の森林の危機的な状況
 日本の森林の危機的な状況が農林水産省や林野庁のデータを基に報告された。主な内容は、立木価格の低下(1980年に比べてヒノキは1/5,スギは1/8に)、林業所得の低下(2008年度年間10万円)、林業就業者数の減少(2005年5万人弱で1980年の約1/4,うち木材販売収入が家計の主な収入源となっているのは5%のみ)、林業就業者の高齢化(65才以上の割合2005年26%,1980年8%)、木材自給率の低下(2010年26%,1980年32%,1970年45%,1960年87%)など。「真の文明は山を荒らさず 川を荒らさず 村を破らず 人を殺さざるべし」という没後100年になる田中正造の言葉が、資料の文末に記されていた。

A最近竣工した建築
 辻垣氏が最近手掛けられた国産材建築が、写真とともに紹介された。紹介された建築は、千葉いんば学舎陣屋(重度障害者施設:放射能の影響がないことを確認して福島の赤松も使用)、千葉オソロク倶楽部(知的障害者施設:レストランとアトリエ)、東京高円寺の家。

2.「パプアの森を守る人々の今」 報告者 清水 靖子
03activity/20130929flyer.jpg 昨年10月13日〜11月10日に行った調査旅行を中心に、パプアの森の現状が報告された。

@SABL(Special Agriculture Business)政策等、伐採の脅威について
 伐採企業に90年間土地をリースして伐採権とオイル・パーム・プランテーション化を認めるSABL政策が2010年から始まり、すでに520万ヘクタール(九州の1.2倍)の土地がリースされたこと、それに伴って丸太輸出量が増えていることなどが報告された。伐採企業の活動は、原生林を目指しての急速な道路づくり、原生林の急速な伐採、ひたすらな丸太輸出、皆伐によるオイル・パーム・プランテーション化、オイル・パーム製造工場建設の5点がセットになっている。
 また、日本のパプアからの丸太輸入量は減少しているが、現在パプアの最大の丸太輸出先である中国から合板を輸入しており輸入量が減ったとは必ずしも言えないこと、温暖化政策に伴うCO2売買によって森が伐採され、それによって得られた富が伐採企業,鉱山企業,政治家,官僚や有力者に落ち、首都のポートモレスビーで多くのビルが建設されていることなども報告された。

A村々の今
 調査旅行で訪れた村々の様子が、多くの写真とともに報告された。
・原生林を守り続ける村
 マラクル :豊かな森と水に恵まれた村の様子とともに、オルタナティブな(地域の経済的な自立を助ける手段としての)ココア豆栽培の様子や伐採に反対して署名を集める女性の様子などが報告された
 ウボル  :変わらず豊かな森と水に恵まれた村の様子が伝えられた
 クランプン:豊かな森の様子に加え、以前コスモ石油とオイスカで行われた稲作プロジェクトは今では行われておらず、精米機も使われていないことが報告された。「コメはこの大地に合っていない」彼らの言葉である。また、村で栽培しているココア豆が虫にやられて困っている様子も伝えられた
・SABL政策の伐採地
 ナキウラ :不法な伐採契約書に地主はサインしていないことが伝えられた
 ポマタ  :2009年に一部の長老が伐採契約をしたために伐採が開始されたこと、村をあげての激しい抵抗運動が行われていること、抵抗する村人に対して伐採企業が警官を送って殴打・鞭打ちなどを加えたこと、裁判を起こして戦っていることなどが報告された。なお、契約書は、生まれる前の子どもの名前も記されサインされている不法なものであった
・日商岩井の元伐採地
 アミオ  :日商岩井の元伐採地であるが、伐採に苦しめられた親の世代を見て育った若者たちが「二度と伐採をアミオには入れない」と固い決意で語る様子が伝えられた
 報告の最後には、村の女性による道路封鎖をはじめとした3か月にわたる抵抗の末に伐採企業を撤退させたソロモン諸島にあるレオナ村の小さな勝利が伝えられた。

 『子どもたちにこの森も残したい』この思いがソロモン諸島の村人を支え、そして今パプアニューギニアの村々の抵抗を支えている。小さくて力がないように見える草の根、けれども希望をもってその草の根が力を合わせるとき、いつか必ず勝利が見えてくる」報告者の言葉である。


藤沢教会
2013年7月28日の集会報告


2012年の調査旅行の、神奈川での報告をかねた集会、「滅びゆく日本の森林」「パプアの森を守る人々の今」のテーマによる報告会は、藤沢教会で行われ、54名の参加者のもとで、盛況の中に行われました。
「パプアの森を守る会」の20年前の結成以来、ずっと会を支援してくださった多くの方々、始めて来られた方々を交えて、最後の熱帯雨林を守る熱意に溢れた集会でした。
お茶とクッキーも振る舞われ、和やかで、活発な質疑応答もありました。
次回は名古屋9月29日です。よろしく!


ニコラ・バレ
2013年2月24日


 四ツ谷駅前の「ニコラ・バレ」での集会は、「パプアの森を守る会」の毎年の恒例として、現地調査旅行の報告会を最初に行う場所となっている。2013年も、2月24日に「ニコラ・バレ」で最初の報告会を行った。寒いなかを、熱心な支援者、および始めての参加者が多く集ってくださった。
 報告会では、パワーポイントでの映像を使用して、現地の森の美しい暮らし、一方で迫りくる破壊の凄まじさ、政府関係者へ調査を、地図と統計などをあわせてお見せしている。
 私たちが関わってきた村々は、原生林をしっかりと守っていたことは大変嬉しいことであった。
 詳細をWEB上のニューズレターでもご覧いただける。ぜひ詳細をお読みください。 

 今回報告したニューブリテン島南岸のマラクル村などの原生林とその暮らしは、まさに地球最後の原生林の宝であり、秘境である。特にその水系と人々の顔の輝きは素晴らしい。
 一方で、私たちが訪問せずに関わって来なかった地域のなかで、伐採企業と政府が組んだSABL(スペシアル・アグリカルチャー・ビジネス・リース)政策によって、急速に伐採が進められている村々があったのは、残念なことであった。
 20年来の「パプアの森を守る会」の活動の振り返りつつ、関わってきた地域と、また伐採への抵抗運動を展開しつつ、私たちに関わりを呼びかけている地域、その両方とのつながりを、今後も重視しつつ関わりと調査・支援を続けて行きたい。

 同時に国内での、熱帯材を使用しない建築・地元の材・地元の手で、建築を進めてきた辻垣正彦さん(「森を守る会」の会長)の活動とネットワークについては、「パプアの森を守る会」の重要な活動なので、集会やニューズレター上だけではなく、建築関係のWEB上のリンクでも詳細を報告して行きたい。


2011年度連続講座

2011年度は、3月11日の東日本大震災の影響で、森を守る会本来の活動が思うようにできず、皆様にはご迷惑をおかけしました。ニューズレター、ホームページも一新し、来年度の現地調査等、皆様のご期待に添えるような活動を行っていく所存です。今年度最後の企画として、連続講座を開催いたします。

その1 2月19日(土)午後2時〜4時 牡蠣の海と森からの声
講師 畠山重篤さん
会場 東京四谷駅前ニコラバレ修道院9階
参加費1000円
 畠山さんは「森は海の恋人」運動を展開し、世界の森林保護に取り組む国連機関、「国連森林フォーラム」から、2011年の国際森林年を記念した「国際森林ヒーロー」に選定されました。畠山さんの唐桑湾も津波で大きな被害を受け、現在、復興にむけた取り組みを行っています。東京でお話が聞ける貴重な機会です。ぜひご参加ください。

その2 2月26日(土)午後2時〜4時 原発問題と熱帯雨林
お話 清水靖子
会場 東京四谷駅前ニコラバレ修道院9階
参加費1000円
 福島原発事故を踏まえて、私たちは今、原発をどう考えるべきか。長年、太平洋の住民と連携し、放射性廃棄物問題や放射能汚染にも取り組んできた清水靖子が今年度一年を振り返り、原発問題と熱帯雨林のつながりを中心にお話いたします。

連続講座のチラシ(PDF)


1992年〜2011年

1992〜2011年の活動